酸化と糖化 その1
酸化=サビ→活性酸素
酸化や糖化は身体によくないといわれていますが、頭ではわかっていても本当ところあまり詳しくはわかっていないのではないでしょうか?
そこで今回は酸化と糖化について少し詳しくお話していこうと思います
まず初めに酸化についてお話します
酸化=サビの原因として考えられているのが活性酸素です。
酸化とは活性酸素によって細胞が酸化するというとです。人間が生きて呼吸している限り酸化は避けられません。
人間(生物)は生きていくうえで呼吸によって酸素を身体に取り入れ、二酸化炭素を体外に排出するという働きをしています。
酸素とヘモグロビンの関係
体内に取り入れられた酸素は気管を通り肺にいきます。肺には6億個以上もある肺胞という器官があり、酸素は肺胞の薄い膜をとおり毛細血管を流れるヘモグロビンに吸収されます。
ヘモグロビンとは鉄(ヘム)とタンパク質(グロビン)が結合したもので、全身に酸素を行き渡らせる運送屋の働きをしています。
ヘモグロビンによって細胞に運ばれた酸素はさらに小さな器官ミトコンドリアに運ばれエネルギーとして使われ(エネルギー代謝)生きていくために必要なエネルギーATPが作られます。
ATPとは生体内での通貨の役割を果しています。
酸素は人間(生物)が生きていく上で(エネルギーを得る)なくてはならないものです。
しかし、酸素(電子伝達系)を利用するとそこからこぼれ落ちた電子に酸素が作用し約3%の酸素が活性酸素となってしまうのです。
活性酸素はあらゆる細胞を酸化してしまいます。鉄が錆てもろくなると同様に、細胞も錆びて細胞を包んでいる細胞膜が酸化(錆びつく)すると、錆び=過酸化脂質=硬くなり細胞の機能が落ちてしまうのです。
悪いスパイラルに注意する
こうした負のスパイラルに陥ってしまうと異常な細胞分裂がおこり、その細胞が癌化してしまう恐れが生じるのです。活性酸素はあらゆる細胞を傷つけ痛めます。これは癌などの病気だけでなく、老化を促進させることにもつながります。
活性酸素は癌やシミ、シワ、糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病などのリスクを上げ、健康的な生活・寿命に悪影響を与えてしまうのです。
次回は活性酸素の種類や影響、抗酸化物質についてお話したいと思います。
※出典 藤川徳美氏 著
若さを保つ栄養メソッドより
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過去の記事
- 2022年10月21日ブログコンシェルジュ通信 10月21日版
- 2022年6月7日ブログ糖化(細胞の焦げ)による老化
- 2022年5月26日ブログ糖化って何?
- 2022年4月26日からだ活性酸素の種類と抗酸化物質