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2023-05-16

腸と免疫の関係3(獲得免疫)


今回は『獲得免疫』のリンパ球について書きます。

 

リンパ球は白血球の成分の一つで、B細胞、T細胞、NK細胞、形質細胞などの細胞で構成され、これらは細胞同士でチームを組み、ウイルスや病原体、癌細胞などの異物を攻撃し排除します。

・B細胞

リンパ球の約20%~40%を占めており、骨髄で作られ骨髄内で分かれたり成熟したりしています。B細胞は体内に侵入した病原体の情報をもとに抗体というタンパク質(液性免疫)を作り、身体を守ってくれます。B細胞はT細胞等の指令で活性化し形質細胞となって抗体を作ります。

・T細胞

血中リンパ球の60~80%を占めています。T細胞は、キラーT細胞とヘルパーT細胞の2種類に大別され、キラーT細胞は、ウイルスに感染した細胞や癌細胞を殺傷し排除に関わり、ヘルパーT細胞は抗原の刺激に反応し、他の免疫細胞の働きを調節する司令塔の働きを担っています。近年では、感染から守るための重要な役割を果たすTh17細胞や、過剰な炎症を抑える制御性T細胞、リンパ組織の形成を促すための濾胞ヘルパーT細胞免疫記憶T細胞γδ型の抗原受容体を持つT細胞NKT細胞(NK細胞とT細胞の二つの性質を持つ・腸粘膜に多く存在する)上記のような新しいT細胞が次々と発見されています。※いまだに解明されていない細胞も数多存在します。

・NK細胞(ナチュラルキラー細胞)

文字でもお分かりのように、生まれながらの殺し屋です。全身をパトロールし、癌細胞やウイルスなどに感染した細胞を見つけ次第攻撃するリンパ球です。

NK細胞は抗原(ウイルス・癌細胞等の異物)に対しての反応ではなく、以前に反応したものでなくても攻撃し排除する働きがあります。

・形質細胞

骨髄内で作られる白血球の一つで、B細胞が変化して形質細胞となります。形質細胞は身体に入ってきたウイルスや細菌と戦うために様々な抗体を作り身体を感染症や病気から守ります。

※形質細胞は免疫グロブリンの生産工場で、その免疫グロブリンとは抗体の機能を持ったタンパク質のことを指します。

役割は2種類

獲得免疫には、2種類あります。抗体を作ったり、感染した細胞や癌細胞を排除したりなど様々な役割があります。その役割によって「細胞性免疫」や「液性免疫」の2種類に分けられNK細胞やB細胞などのリンパ球は「細胞性免疫」です。次回は「細胞性免疫」と「液性免疫」について書いていきたいと思います。

 

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