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2020-07-12

身体を守る免疫力2


免疫力とは?   参照 ご長寿ネット https://www.tyojyu.or.jp/net/
             ヤクルト中央研究https://institute.yakult.co.jp/

免疫力=獲得免疫のことで、生きていく中で経験によって作られた強さです。
様々な病気の原因となる抗原を体内に取り込むことで、その特徴を細胞が記憶し、次に同じ抗原が体内に侵入したときに身体を守る反応を現します。それを抗体とよび、例としては予防接種(ワクチン)があります。これは病原体を弱毒化あるいは無毒化した抗原でこれを体内に投与し免疫を作るという、抗原を上手く利用した方法です。(インフルエンザや天然痘など) 他にあまりいい例ではないですが、アレルギー反応も免疫反応がその物質に過剰に反応してしまう症状です。獲得免疫の細胞には、B細胞・形質細胞・T 細胞(ヘルパーT、キラーT、制御性T)があります。

B 細胞…リンパ球の約20 ~ 40%を占めており、その役割は体内に入り込んだ病原体を排除するために必要な抗体を作り出し体液性免疫に関わることです。体液性免疫とは、大量に作られた抗体が体液を循環し、体中に広がることを言いす。一つのB細胞は一種類の抗体しか作れませんが、抗体遺伝子の組み合わせで一億種類以上の抗体を作り出し様々な病原体の侵入に備えています。一度病原体に反応したB細胞の一部が記憶細胞として体内に長く維持され同じ病原体再度侵入したときに迅速に反応出来るようになっています。
B 細胞という呼び方骨髄にある造血幹細胞移植が分化し作られているため骨髄(bone marrow)からとっています。

T 細胞…キラーT 細胞はウイルスやガンに侵された細胞を殺傷し排除する細胞性の免疫に関わり、ヘルパーT 細胞は、抗原刺激に応答し、他の免疫細胞の働きを調整する司令塔のような役割を担っています。近年では過剰な炎症を抑える制御性T 細胞やリンパ組織の形成を促す濾胞T 細胞、抗原刺激の後に長期に維持され
る免疫記憶T 細胞、腸粘膜に多く存在するγδ型の抗原受容体を持つT 細胞、NK 細胞やT 細胞の両方の特徴を持ったNKT 細胞など新しいT 細胞が次々と発見されています。

形質細胞…形質細胞は骨髄で作られる白血球の一つB 細胞が成熟して出来る細胞で、正常な時は細菌やウイルスが体内に入り込むと、一部のB 細胞が形質細胞に変化、細菌やウイルスを攻撃する抗体を作り出し感染や疾患が起こらないようにします。また、急性炎症末期から慢性炎症の病巣に現れる炎症細胞の一つでもあります。炎症細胞とは、身体が障害を受けた時に起こる反応(細胞や組織が侵された時にそれらを取り除き再生しようとしる防御反応)をおこす細胞のことをいいます。

得免疫が低下する原因

獲得免疫もまた自然免疫と同じように、免疫力が下がるのは、冷え、加齢、ストレス、食事など同じです。自然免疫の時に加齢は獲得免疫の方が影響を受けやすいと書かせて頂きましたが、その理由として年を重ねる過程で免疫細胞の力弱まったり、新しく作られる免疫細胞の機能が弱いという事が考えられます。また、ストレスや睡眠不足などは自律神経の乱れの原因になり免疫力を下げる原因になります。その他には健康な方でも質のよくない食事、運動不足、生活の乱れ、喫煙、過度な飲酒などで免疫が下がります。その他には病気で免疫抑制剤の薬を服用していたり、糖尿病やHIV など免疫力を下げる病気にかかっている場合もあります。

次回は免疫力を上げる方法をお伝えしたいと思います。

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麻布リバース
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