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2023-02-21

眼の老化を防ぐには?


歳と共に小さい文字が見えにくかったり、眼精疲労が激しかったりした時に是非摂っていただきたい栄養素があります。

最近、テレビコマーシャルでも紹介されている、ルテインという成分です。
ルテインとは、ケールやほうれん草などに多く含まれる、カルテノイドといわれる色素の一つで、体に必要不可欠な成分ですが、体内で合成することができないため、食事を通して摂り入れるしかありません。

ルテインは緑黄色野菜に多く含まれている成分で、一日の摂取量の目安として、6㎎~20㎎と言われています、ちなみにルテイン15㎎を摂取しようとすると、ほうれん草(生100gでは約4.5㎎含有)では350g位を毎日摂取しなければなりません。

ルテイン=カルテノイドという色素成分は身体のいたるところに存在し、特に目の水晶体や、網膜の黄斑部に分布していると言われています。

ルテインには、紫外線やブルーライトなどの特定の光を吸収する働きがあり、不足すると眼病のリスクを高め、視力の衰え(老眼など)にも影響を与えます。他には波長の短い光(紫外線・ブルーライト)などから目を保護する力も衰えてしまいます。

ルテインは目に悪影響を与える紫外線やブルーライトから目を守ってくれるサングラスのような働きをしてくれます。

ルテインと目の関係は、主に目の黄斑部や水晶体に多く存在しており、不足すると、「黄斑変性症」や「白内障」のどの目の老化が起こりやすくなりますが、一日約10㎎のルテインを摂取することで、加齢性の眼疾患のリスクを抑えることが考えられます。

これから、ルテインの効果、効能についてお話ししたいと思います。

1.加齢性黄斑変性症の予防
ルテインはゼアキサンチンという成分と共に活性酸素によって起こる酸化ダメージから目の黄斑部(網膜の中心に存在)を守ります。網膜には、光や色を認識する細胞が1億個以上も存在し、特に色を識別する錐体細胞が多く存在しています。

錐体細胞は目の中心で多くの情報や光を受け止めるので、ダメージ受けやすく、そのダメージを受けた黄斑部が「加齢黄斑変性」という病気になります。

※加齢などにより視力が低下する病気で、65歳以上の人が失明してしまう原因の一つでもあります。代表的な症状としては、物の大きさや色が違って見えたり、物が動いたり、曲がっているように見えます。視野の真ん中で黒い点が現れるようになり、症状が悪化すると失明してしまいます。

2.白内障の予防と改善
白内障という病気は、水晶体のタンパク質が活性酸素によって変性し、白く濁り少しずつ物が見えづらくなる病気です。

水晶体は幼児の頃は透明ですが、白内障は加齢や紫外線などのダメージでタンパク質が変化し白濁してしまうことで、一度濁ってしまうと、その部分は元の透明な状態に戻ることはありません。

もので例えるとカメラのレンズ、レンズが汚れたり濁ると写りが悪くなります。それと同様に水晶体も同じで、視力の低下や視界のかすみとして現れます。40歳を過ぎたころには、誰でも水晶体の濁りは生じます、60代で70%・80代ではほぼ全ての人にその症状が現れますが、世界でも失明の原因の第一位とされています。

治療法としては、透明な人工のレンズを目の中に入れることです。ルテインは光の中でも特に有害な光を吸収してくれるので、積極的にルテインを摂取し、予防につとめることをお勧めします。



3.目のコントラストの感度を改善する

「コントラストの感度」とは、見るものの濃さや薄さを見分ける能力で、ルテインを摂取することで、血液中の取り込まれ、黄斑部に蓄積されます。黄斑部に蓄積されるとコントラストの感度が改善されるのです。

例としては、3か月にわたりルテイン10㎎とゼアキサンチン2㎎を毎日摂取してもらい、まったく摂取していないグループと比較した結果、コントラストの感度が改善し、血しょう中のルテインとゼアキサンチンの濃度が上昇、黄斑の密度も上昇しました。このことからルテインとゼアキサンチンを摂取し続けることで、血液中に吸収され、黄斑部に届きコントラストが改善されることが分かりました。


4.
炎症を抑える効果

ルテインには、抗酸化作用とは別に抗炎症作用もあることが分かっています。
その抗炎症作用には、「ぶどう膜炎」という眼病予防に効果があると言われています。
「ぶどう膜炎」とは「ぶどう膜」に起きる炎症の総称です。

ぶどう膜とは、目の中の虹彩・毛様体・脈絡膜とそれらに接する組織のことを言います。
ぶどう膜は目を構成するとても重要な組織です。「ぶどう膜炎」が起こる原因は色々り
中には原因不明の病原体により感染することも考えられます。

自覚症状には、目の赤みや痛み視力の低下などの症状で、ルテインの持つ抗炎症作用により、炎症を起こす原因を抑えることで、ぶどう膜で発生した炎症を抑え、ぶどう膜炎が発症するリスクを抑える効果が期待されています。

5.美肌効果

目の不調とは関係ありませんが、ルテインには強力な抗酸化力があるので、皮膚に含まれるルテインには酸化や紫外線によるダメージから肌を守ってくれる作用があります。なので、ルテインを普段から補なうことで、目だけでなく肌も老化を防いでくれるのです。

イタリアのある研究機関がルテインの摂取と肌へ塗布する臨床試験を行っらところ、肌の水分量・脂質量・弾性・光からの保護作用が向上したという研究成果が得られたということです。

次回はルテインを多く含む食材や摂り入れた方がよい症状や予防などを書きたいと思います。

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次回はルテインと食事・サプリメント

 

 


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