メニエール病への対策法
ここでは、メニエール病になってしまった時の対策を挙げていきたいと思います。
メニエール病の症状としては、前述したように「めまい」や「吐き気」の発作が繰り返される病気で、「耳鳴り」や「難聴」も伴います。
時間としては、数分で治まる場合もありますが、長ければ数時間にわたり何回も発作を起こす人もいるし、一回だけの人もいます。年齢的には30~50歳代の方が多く、高齢者はあまりいらっしゃいません。
発作を繰り返していると、個人差はありますが、耳鳴りが残ったり、難聴がすすんでしまうという事があります。
もし、発作が起きてしまっても、慌てずに横になり、ご自分で一番楽な姿勢で安静にして下さい。
そして、冷やした濡れタオルで目を覆うと楽になると言う方もいらっしゃいます。
以下に摂りいれた方がよい栄養素を挙げていきます。
・食物繊維
食物繊維は、血糖値や中性脂肪、コレステロール値を下げる働きあり、野菜、豆、穀物や海藻に多く含まれており、血流をよくし、耳に酸素がいくことで働きがよくなり、この症状を緩和させると言われています。
食物繊維には大きく分けて2種類のものがあり、水に溶ける水溶性と溶けにくい不水溶性があります。そして、それぞれに違う特性があります。
◆水溶性食物繊維
ねばねばタイプとさらさらタイプの2種類があります。
水溶性食物繊維を多く含む食品は、昆布やワカメ、こんにゃく芋、果物、里芋、大麦などがあります。
※市販の板こんにゃくに含まれる食物繊維は、製造過程で水酸化カルシウムが添加されることにより水溶性食物繊維(グルコマンナン)が不溶性食物繊維となります。
特徴
・粘性…粘ばりがあるため、胃腸内をゆっくり移動することで、腹持ちがよく、食べ過ぎにならないようにします。
糖質の吸収がゆっくりなので、食後の血糖値の上昇も緩やかです。
・吸着性…胆汁酸やコレステロールを吸収して、体外に排出します。
・発酵性…大腸内で発酵分解し、それによりビフィズス菌などの腸内細菌が増え、腸内環境をよくします。
★水溶性食物繊維の種類
・ペクチン…熟した果物、イモ類、野菜
・アルギン酸…ワカメや昆布などの海藻類
・ガム類…大豆、大麦、ライ麦等の麦類
・グルコマンナン…こんにゃく芋(市販のこんにゃくは不水溶性)
◆不水溶性食物繊維
穀類や野菜、豆類、きのこ類、果物、海藻、海老やカニの殻にも含まれています。
糸状や多孔質(パンなど)のものが多く、ぼそぼそ、ザラザラの食感です。
特徴
・保水性が高い…胃や腸で水分を吸収することで膨らみ、腸を刺激し蠕動運動を活発にして、便通をよくします。
・形状…繊維状、ハチの巣状、ヘチマ状で、よく噛んで食べることで、食べ過ぎの防止や顎の発育を促し、歯並びをよくします。
・発酵性…大腸内で発酵、分解され、ビフィズス菌などの腸内細菌が増えることで、腸内環境が良くなるという整腸効果があります。但し水溶性食物繊維よりは発酵性は低いです。
◆ビタミン類
ビタミンは末梢神経の働きには欠かせません。
難聴、耳鳴り、めまいの緩和に使用されることもあります。
特にメニエール病に効果が期待されているのは、ビタミンB群で、牡蛎やレバー、アサリ、秋刀魚などに多く含まれています。
そして注意したいのが、インスタント食品やアルコールの摂り過ぎ、ストレス、過度のダイエットによるビタミン類の不足です。
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◆アミノ酸
アミノ酸はタンパク質を分解することで作られますが、体内でまた結合し、タンパク質と
となり、内臓や血液、骨、筋肉、毛髪などを形作ります。アミノ酸には身体を形作るだけでなく、様々な神経伝達物質やホルモンの生成にも関係しており、アミノ酸が不足することで神経系に異常が生じ、めまい、難聴、耳鳴りを起こす要因とも考えられているいるようです。
そこで、メニエール病のような症状が出た時には、まず初めにアミノ酸不足が疑われることもあります。
アミノ酸を効率よく摂り入れたい場合は、伝統的な和食がおススメです。
白米よりは玄米がおススメで、そこに野菜の味噌汁、更に卵や魚の組み合わせると更によいようです。
●耳鳴りを発生・悪化させるもの
・油脂
バターやマーガリンなどの油脂類は身体を動かすために必要な食材ですが、摂り過ぎはよくありません。なぜなら、血管を硬くし血行が悪くなり動脈硬化の原因となるからです。
動脈硬化になると、脳や身体のあらゆるところに血液が行きにくくなり耳鳴りなどのあらゆる障害が起こりやすくなります。
・加工食品
ソーセージや蒲鉾などの加工食品には、体内に不要なものを作り出す成分が含まれています。
リンパ管はリンパ液によって不要になった血液(血液の欠片や死んだ血液細胞)や老廃物を排出する働きをしていますが、リンパ管に大量の老廃物等が詰まってしまうと、それらが体外に排出されず、リンパ液の流れが悪くなり、それに伴い血行も悪くなり耳鳴りが起きる原因になってしまいます。
いかがですか、メニエール病はいまだに原因はわかっていませんが、普段の行動で軽くしたり回避することもできます。どうぞご参考になさってください。
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※次回は腸と免疫機能について書きたいと思います。
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