本日(5月20日)は広尾商店街にて大鮪まつりが
開催されております。
鮪の解体ショーとその鮪を使っての鮪丼や握り寿司が安価な
値段で売られています。
即完売‼
中村天風―消極的な言葉は悪魔の言葉(3)続き
宇野千代は、「私はもう書けない。私にはもう書くものがない」「詩想が枯渇してしまったのだ」と思い悩んでいました。そんな大スランプで自暴自棄になっていたとき、恐らく藁にでもすがる思いだったのでしょう。知人の紹介で天風の話しを聞くという巡り合わせが。宇野千代はそのときの天風とのやり取りを『天風先生座談』という著書の中で次のように書き残しています。
天風は心を鍛えて(修養して)「人間を創れ」といい、そのためにはいつも「積極的な精神」でいることを心掛け、逆にストレスを生み出してしまうような原因を「消極的な言葉は悪魔の言葉」だといって、ことさら積極的に自分自身を戒めながら排除しろといいます。
そして幸福も不幸も最後は、「人生は心ひとつの置きどころ」であると喝破するのです。
中村天風-幸福になる条件とは?(1)続き
即物的なものに幸福を求めようとすると、
どうしても行き詰まり、満足することなく、いつまでも喉が渇くかの如く餓えた状態に
陥ってしまうということです。これは以前に、貝原益軒のときにもお話ししましたがつまり「知足」という、
主観的でありながら絶対的な確固たる自己の価値観が無いことに起因するのです。
この「主観的でありながら絶対的な確固たる自己の価値観」となる指針を持っていない人が、
「人間が出来ていない」のであり、幸福になれない人間だというのです。
「どこまでもまず人間を創れ。さすれば幸福は向こうからやって来る」
こう聞いたとき、皆さんはどう感じますか?
もちろん、共感できる方もいらっしゃると思いますが、この原稿を書いている筆者などは
この言葉を聞いたとき、
素直に「本当?」「それこそ、不幸を感じたことのない幸福な人
(財力や社会的地位のある人)の意見ではないのかな?」と猜疑の気持ちが沸き起こりました。