天風は心を鍛えて(修養して)「人間を創れ」といい、そのためにはいつも「積極的な精神」でいることを心掛け、逆にストレスを生み出してしまうような原因を「消極的な言葉は悪魔の言葉」だといって、ことさら積極的に自分自身を戒めながら排除しろといいます。
そして幸福も不幸も最後は、「人生は心ひとつの置きどころ」であると喝破するのです。
天風は心を鍛えて(修養して)「人間を創れ」といい、そのためにはいつも「積極的な精神」でいることを心掛け、逆にストレスを生み出してしまうような原因を「消極的な言葉は悪魔の言葉」だといって、ことさら積極的に自分自身を戒めながら排除しろといいます。
そして幸福も不幸も最後は、「人生は心ひとつの置きどころ」であると喝破するのです。
中村天風-幸福になる条件とは?(1)続き
即物的なものに幸福を求めようとすると、
どうしても行き詰まり、満足することなく、いつまでも喉が渇くかの如く餓えた状態に
陥ってしまうということです。これは以前に、貝原益軒のときにもお話ししましたがつまり「知足」という、
主観的でありながら絶対的な確固たる自己の価値観が無いことに起因するのです。
この「主観的でありながら絶対的な確固たる自己の価値観」となる指針を持っていない人が、
「人間が出来ていない」のであり、幸福になれない人間だというのです。
「どこまでもまず人間を創れ。さすれば幸福は向こうからやって来る」
こう聞いたとき、皆さんはどう感じますか?
もちろん、共感できる方もいらっしゃると思いますが、この原稿を書いている筆者などは
この言葉を聞いたとき、
素直に「本当?」「それこそ、不幸を感じたことのない幸福な人
(財力や社会的地位のある人)の意見ではないのかな?」と猜疑の気持ちが沸き起こりました。
今年は11月7日が立冬でした。
立冬とはこの日から冬が始まるという意味で立春の前日までを冬とします。
立という意味には季節が始まるという意味があり
立春・立夏・立秋・立冬と4つあり、これを四立(しりゅう)と呼びます。