膵臓の病気とその症状
前回は膵臓の働きについてお話しさせて戴いましたが
今回は膵臓の病気とその症状についてお話しさせて戴こうと思います。
膵臓の病気というのはなかなか発見されないことで有名な臓器です。
では、その病気の種類と症状はどのようなものなのでしょうか?
・急性膵炎
ストレスやその他何らかの要因によって、膵液が膵臓そのものを消化してしまい
その結果、膵臓が炎症を起こしてしまう病気です。急性膵炎の場合は早い段階で
きちんとした治療を受ければ障害も残ることなく回復します。
・慢性膵炎
長い期間、膵臓が炎症をおこしているため、細胞が線維化し硬くなってしまいます。
一度細胞が線維化し硬くなってしまうと機能が低下し二度と元には戻りません。
膵炎の主な症状
腹痛
へそより少し上あたりに激しい痛みを感じ、症状が進行するにつれて
腹部だけでなく、腰や背中、肩にまで痛みが出てきます。
吐き気
膵臓の炎症が進行すると、炎症は膵臓だけにとどまらず腹部全体に広り
その結果、腸の働きが低下し、吐き気が起こりやすくなり嘔吐しやすくなります。
危険な状態!
ショック症状
膵炎の症状が更に進行するにつれて、痛み、吐き気、嘔吐に加えショック症状が起こるようになり
膵臓以外の臓器にも悪影響が及び、出血多量から意識不明に陥る場合があります。
脂肪便
膵臓の状態が悪くなると、下痢になりやすくなります。その便が白っぽくなった場合は
要注意です。本来、膵臓が分泌する消化酵素は脂肪や蛋白質を分解する働きをしています。
ですが膵炎の悪化が進むにつれてその機能も衰え、消化酵素の分泌も通常通り行えなくなり
脂肪と蛋白質が消化されずに排出されてしまいます。これが脂肪便となり白っぽい便となり
その中の消化されなかった蛋白質が腐敗し悪臭を放ちます。
体重の減少
膵炎により消化酵素の分泌が悪くなり、食べ物の消化吸収が正常に行われなくなり
栄養が体内に摂り入れられなくなります。
その他には、膵臓の機能が低下するとインスリンも不足し、エネルギー源となるブドウ糖も
取入れ難くくなり、筋肉からエネルギーを生成するようになり、体重の減少に
繋がってしまいます。
参考サイト
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