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サルコペニア肥満って何?

みなさん、サルコペニア肥満という言葉をご存知ですか?

肥満には内臓脂肪型と皮下脂肪型の2種類があると言われていますが
この2種類とは若干違うタイプの肥満です。俗にいう「隠れ肥満」というのが
それです。このタイプの肥満が通常の肥満より一番厄介だと言われています。
少し前まで、このタイプの肥満は高齢の方に多く見られていましたが、コロナ
が流行してからというもの、自粛生活で運動する機会が減り、若い方でもサルコペニア肥満になる可能性が高まっています。

サルコペニア肥満(隠れ肥満)という言葉の意味は、サルコは「筋肉」・ペニアは「減少」という意味です。筋肉量が減り身体の脂肪の割合が増えることで、見た目が普通で、BMI値(体格指数)が正常でも中身(筋肉や骨)は内臓脂肪に比べて少ない状態のことを言います。

普通、糖尿病や高血圧などの生活習慣病は肥満が原因とされていますが、脂肪が増加しているにもかかわらず、筋肉は減っているため体重・体型の変化が少ない(見た目は普通)ので自身では気づかないというのがサルコペニア肥満です。

そして、筋肉の別の働きとして血糖値の調整や、体温を上げ血行をよくし免疫を上げるなどの働きがあり、筋肉が少ないと熱を作り出す力が弱く体温を上げることが出来ないので、免疫機能が低下し病気などに罹り易くなります。
そして、見た目が普通なので、発見が遅れてしまうため、通常の肥満よりリスクを伴い、免疫機能低下による感染症のリスクも高まるというところがサルコペニア肥満の恐ろしいところです。
筋肉が少ないと、運動能力の一つである歩行能力に悪影響を及ぼし、転倒や骨折などの大きな怪我の原因となり、将来は寝たきりになってしまうリスクの増加が考えられます。
こんな事を言うとメタボリックシンドロームを考えてしまいますが、性質が違います。
サルコペニア肥満もメタボリックシンドロームも見た目は肥満には見えないという共通点を持っていますが、メタボリックシンドロームは内臓脂肪は多いですが、筋力が低下しているわけではないので、内臓脂肪を落せばメタボリックシンドロームは解消することができます。

しかし、サルコペニア肥満は脂肪を減らすだけでなく、減少している筋肉を増やさなければならないという事があり、筋肉がきちんとついているか、いないかで大きく違いがあります。
メタボリックシンドロームもそうですが、サルコペニア肥満にもなりたくはないものです。
普段の生活を見直してみて、暴飲暴食・体を動かさない等は避けて、簡単な運動でも構いません。いくらお腹が出ていないからといって油断は禁物です。「継続は力なり」です。
将来、寝たきり生活を回避するためにも気を付けたいものです。

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